水には、水道水やミネラルウォーター、アルカリイオン水、海洋深層水など様々な種類があります。

ミネラルウォーターの場合はさらに、原水によって分類されます。温泉水もミネラルウォーターの原水の一つです。適度なミネラル分をダイレクトに摂取できることから、おすすめの水といえます。

癒しのスポットとして人気の温泉。温泉の楽しみは入浴といった“リラクゼーション”が定着していますが、実は「温泉水」として飲むこともできるのです。

どのような水かというと、温泉水は地熱によって温められた25度以上の地下水を指します。温泉法では、摂氏25度以上かつ19の特定成分を一つでも含んでいれば「温泉水」と定義しています。ただし、温泉水の条件に当てはまる温泉の水が、そのまま飲めるというわけではありません。

市販されている温泉水はろ過処理されて味も調えられていますが、中には自然の温泉水をほとんど手を加えずに飲用できる、ナチュラルミネラルウォーターもあります。なお、飲用できる温泉は温飲泉と呼ばれたりします。

温泉というと日本のイメージが強いですが、温泉水を飲むことは海外のほうが浸透しています。特に、ドイツやイタリアなどのヨーロッパでは昔から温泉水を活用していて、飲泉は身体にいいと伝えられています。ドイツ医療には自然治癒を引き出すという考えがあり、温泉療養地も存在するほどです。

そこには低温の温泉が点々と湧出していることから、飲泉用のカップに温泉を汲み、散歩しながら少しずつ飲んでいくということもあるそうです。

日本では「温泉は入浴の場」として浸透していますが、温泉水として飲むことで温泉のミネラル分を効果的に摂り入れられます。しかし、日本には飲用できる温泉が少ないのが現状です。

また、温泉がない地域や、あっても遠く離れた場所にある地域もあるでしょう。そのような場合は、家庭で手軽に楽しめるミネラルウォーターとして販売されている温泉水をお買い求めください。